介護の世界に飛び込むことに役立ったハローワーク
私は北海道札幌市在住55歳男性です。
OA機器メーカーに30年間勤めていましたが、50歳になったのを機に違った仕事をしてみようと思いまして、就職活動を始めました。
今までがシステム機器を中心に営業活動をしていたので、これからは営業ノルマの無い仕事で、職種も新しい分野を探してやってみようと思いました。
私は10年前に悪性リンパ腫という大病を患って2年間休職をして治療をしてきました。
その時に、抗がん剤治療、放射線治療、無菌室、骨髄移植等、いろいろな辛い経験をしてきました。
担当の先生をはじめ、沢山の方々のお世話になり、お陰様で病気も完治して社会復帰をすることが出来ました。
私はこの時の経験から、「病気や体の不自由な方の手助け、役に立てるような仕事をしてみたい」と考えるようになりました。
その転機のタイミングとして50歳になったら転職をしようと決めていました。
これからの時代は、65歳以上のお年寄りの割合がますます増えていくこともあり、介護職員の人数は間違いなく不足していきます。
しかし、法改正の度に介護事業者や介護職員の置かれている環境は厳しいものになってきています。
私は、これからの自分自身の人生の青写真として、「介護」の業界に携わって行こうと決めました。
退職後は、介護に関する書籍を読みあさり、前職で取引をして頂いていた介護施設を経営している社長さんや、介護職員の資格研修をしている学校の先生等からも情報収集をさせてもらいました。
そんな方々から、いろいろと貴重なアドバイスを貰いながら、これから進んでいく方向を確かめて行きました。
まずはハローワークへ行って、介護関係の求人状況を調べました。
そうして分かったことは、年齢的に50歳の私でも問題はない事業所は沢山ありました。
しかし、介護職員としての採用条件ににある最低ラインの資格を私は持っていません。
介護の業界に入るにあたっては、まずは資格を取らないとダメだという事を再認識しました。介護については、色んな初心者向けサイトも見ているので勉強しました。
すぐに学校を探して「介護職員初任者研修」の資格を取りました。
この資格は1ヵ月で取ることが出来ました。
さらにもう一つ上の資格になる「介護福祉士実務者研修」の資格も取りました。
この資格は取得に6ヵ月掛かりましたが、今後介護に携わって行く上では必要になってくる資格なので、取っておいて損はありません。
ちょうど、資格を取るために通っていた学校は介護事業所も経営しており、生徒を対象に求人募集をしていて、ここの求人サービスを利用させてもらえたので、ゼロから就職活動をすることなく、仕事を見つけることが出来ました。
世間では介護職員の賃金を含めて、待遇の問題が取り上げられていますが、まずはこの業界に飛び込んで、実際に現場を体験して利用者さん(お年寄り)と直接触れ合うことで自分のやりたいことが見えてくると思います。
私はしばらくは、ここで現場の経験を踏んで、近い将来に自分の介護事業所を立ち上げて行こうと考えています。
そうすることで、もっと自分がやりたい介護に近づけて行くことができると思います。