派遣会社から見学に行った会社
私は大手の工場の作業員から、システムエンジニアに転職しました。
私は、工業高校に通っていました。就職活動は、高校3年の時でした。その頃は、バブルの後期だったので、1人に4社選べるほど、求人数がありました。
私は、その当時はやりたい仕事がなかったので、大手に入れば安泰と思っていました。
高校をそ卒業し、大手の工場に就職しました。仕事の勤務体系は、3組3交替勤務で、フッ素樹脂を原料とし、レーザープリンタの部品を作っていました。
入社してから5年位で、班長になったのですが、その頃から今の仕事に疑問を持つようになりました。本当に私がやりたい仕事なのか?このまま、定年退職まで仕事を続けるべきか?
この頃は、まだ仕事を辞める事に悪いイメージがありました。
私は、流されながら9年経っていました。その時、たまたま見たニュースでIT業界が急成長し、技術者が足らないという内容でした。
私は、このニュースを見た時に、学生の頃を思い出しました。私が中学の頃に、パソコンゲームが流行りました。
しかし、この頃のパソコンは高価で、30万円以上する品物だったので、学生の私ではとても買える物ではありませんでした。
いろいろ調べて、見つけたのが、家庭用テレビに接続出来るMSXという低価格のパソコンの存在を知りました。私は、お年玉で早速、購入しました。
もちろん目的はゲームでした。しかし、このパソコンには、プログラムが組める機能が付いていました。私は、プログラムに興味があり、遊びながら独学で覚えました。
理解できれば出来るほど、すごく楽しかったです。工業高校に入学したのですが、驚いた事にプログラムの授業がありました。
私は、習う事はすべて理解していたので、教える側で授業に参加していました。単位も10でした。それからも趣味でたまにプログラムを組んで遊んでいました。
卒業研究もプログラムでソフトを作成しました。出来上がった時は、本当に嬉しかったです。この学生の思いが、私の頭の中で、プログラマー職業が浮かんできました。
私は、人生の選択と思い悩み続けていましたが、やはり満足の行く仕事がしたいという事で、大手の工業を退職しました。
仕事はしなければ、食べていかれないので、派遣のラインで働きながら、資格を取る事にしました。
半年かかりましたが、何とか資格を取得できたので、派遣会社を辞め、就職活動を開始しました。
ハローワークに行き、何社か面接をしましたが、採用してくれる会社はありません。
面接でわかった事があるのですが、システム開発の会社は中途採用で、初心者を採用する事はほとんど無いという事です。私は、もう後ろに戻れないので、このままひたすら、就職活動をしました。
そして出会ったのが、地元にある派遣会社です。派遣のコンサルタントさんと話していると、見学だけでも・・と誘われる案件がありました。
急いで仕事を見つけたかった私は、早速、次に日から通いはじめました。
システム開発の会社の雰囲気、作成中のシステムを見せてもらったり、簡単作業をやらせてもらったり、参考書を読ませてもらったりと本当に嬉しかったです。
私はこの会社で働きたいと思い、社長に話をしたら、社長も採用するつもりだったのです。私は次の日から、システム開発会社のプログラマーになりました。
これで、私の転職活動が終わりました。派遣からの見学もバカにできない効果がありますね。
私は、同じ年の人たちに追い付きたいという気持ちが大きかったので、がむしゃらにひ仕事をし、経験を積みました。
2年程経ち、私はプログラマーからシステムエンジニアとして働く事になりました。これが、私が人生の選択という転職の内容です。
今では、趣味でも仕事でもパソコンを触らない日はありません。